木材:ポンデローサパイン(マツ科 Pinus ponderosa)
■分布
北米の西部では生産が多く、分布範囲も広いので、優勢なマツといえます。太平洋岸の山地、ロッキー山系、さらに、メキシコ北部にわたって分布しています。日本に輸入されているロッジポールパインと分布範囲が重なることもあるので、その中に混じって輸入されてくることも考えられます。
■木材
心材は黄色、淡赤または橙褐色で、辺材は淡黄色を帯びており、色の違いがあります。板目面をみると、ロッジポールパイン程ではありませんが、ディンプルグレインがあります。年輪幅が狭いと、年輪はどちらかというと、ソフトパインのようであまりはっきりとはしていません。木理は通直で、肌目はやや粗で、ほぼ均一です。木材はやや軽軟で、気乾比重は0.45です。
■用途
軽くて柔らかく、色が淡く、釘やねじを入れても裂けることがなく、必要な程度の強さがあります。特に匂いもないので、箱、包装用材等として使われます。窓枠、ドア、スクリーンなど、やわらかいことと木理が均一なことが必要な用途によく使われます。その他一般建築用材としての用途は広く、また、家具も作られます。
参考(引用):一般財団法人 日本木材総合情報センター