木材:ロッジポールパイン(マツ科 Pinus contorta)
■分布
アラスカからバハ・カリフォルニアに渡って分布していますが、特にロッキー山系北部や太平洋岸地域に多いといわれています。ロッジポールパインはマツ科で、日本のアカマツと同じく二葉松です。ロッジポールパインという名前の由来は、この地域に住むインディアンの人たちが円錐形の小屋を建てる際、この木の丸太を何本か立てて、その上を皮や布で覆って作ったことから、そう命名されたと言われています。小屋用の丸太になる松ということで、ロッジポールパイン。納得の名前ですよね。
■木材
心材は淡黄色〜淡黄褐色で、辺材は白色〜淡黄色と、心材と辺材の色の差があまりはっきりしていません。この木材の特徴は板目面を見ると、はっきりとしたディンプルグレイン(小さい笑くぼのような模様)があることです。硬さはやや軽軟で、気乾比重は、0.47です。耐朽性は低いですが、加工は容易なので、仕上がりがよいのが特長です。しかし、あまり大きい丸太がないので、良質の大きな木材は得られないでしょう。また、材面に樹脂が滲み出てくることがあるため、取り扱う時には注意が必要です。接着性はよい方です。
■用途
枕木、電柱、杭(保存処理をして)、坑木、箱、包装材などに使われています。あまり多くはありませんが、日本にも輸入されています。
参考(引用):一般財団法人 日本木材総合情報センター