木材:オルダー、レッドオルダー(アルダー、レッドアルダー) (カバノキ科 Alnus rubra)
■分布
オルダーは外国の木材ですが、日本で同類のものとして、ヤマハンノキなどを含めたハンノキ類があります。ただ、日本のハンノキ類の木材が少なくなってきているのに対し、最近になって、米国からこのオルダー材が輸入されるようになっています。使用用途としては、一般的に製品の表面には使われず、芯材用として利用されることが主なため、一般ユーザーには、この木材の存在はあまり知られていません。オルダーの木材は、米国の西海岸地域から製材の形で日本へ輸出されており、用途によっては、かなりの量が使われています。
■木材
心材は淡黄色ないし赤褐色ですが、とくに目立つほど濃くなく、辺材との差もほとんどありません。木目は基本的にまっすぐで、肌目は均一です。硬さはやや軽軟で、どちらかというと弱い木材といえます。反面、加工はしやすいので、芯材のような形で用いるには適した木材といえるでしょう。気乾比重は0.45程度です。塗装もしやすく、また接着もしやすいです。輸入されているオルダーの木材を見ると、小幅の長さも限られた板が多くなっています。米国から、最近になって広葉樹の製材品が輸入されるようになり、そのうちでも西海岸地域には、あまり広葉樹の木材が多くないので、代表的なものの一つと言えます。
■用途
米国では家具、サッシュ、ドア、細工物などに用いられており、日本では、家具や建具などの芯材などとして用いられています。
参考(引用):一般財団法人 日本木材総合情報センター