木材:サザンイエローパイン(マツ科 Pinus elliottiiを含む米国南部諸州に分布するマツ属の樹種)
■分布
主なものはスラッシュパイン(上述)、ロングリーフパイン(P. palustris)、ショートリーフパイン(P. echinata)、ロブリーパイン(P. taeda)などです。スラッシュパインはパルプ用材あるいは用材として米国南部の諸州に造林されています。米国の合板の材料は西部ではベイマツ、南部ではこのサザンイエローパインです。
■木材
辺材は黄白色で、心材は赤褐色ですが、造林木の場合には単色で、ほとんど心材と辺材の差がありません。典型的なスラッシュパインは重く硬く、気乾比重は0.69になり、また、ロブロリーパインはずっと軽く、気乾比重は0.51です。心材の保存性はかなり高いですが、辺材の保存性は低いです。しかし、辺材は保存薬剤処理がしやすいので、その処理をした上での利用法があります。特性として、脂がでてきますので、塗装はやや難しいです。
■用途
造林木はパルプあるいは合板用を目的にしています。比重の高いものは大型の構造物、支柱、梁、桁、土台さらに床板、車両にも用いられます。比重の低いものは建築(内装、天井、羽目板、枠)箱、包装、日用品などの材料になります。
参考(引用):一般財団法人 日本木材総合情報センター